定義
オイラーのファイ関数とは、自然数に対して、の中でと互いに素なものの個数として定義される。例えば
定理: 素数に関するファイ関数
明らかに素数の場合はの全てと互いに素なので
定理: 素因数分解とファイ関数の関係性
がと素因数分解されるとすると
となる。感覚的なイメージとしては
として理解できる。
定理: 掛け算に関する性質
とが互いに素である場合、
となる。証明としてはとの素因数分解
に共通の素因数はないはずなので、の素因数分解は
となるはずである。したがって
となることが示せる。
定理: 指数の性質
とが互いに素であるとき
となる。特にが素数の時はとなるので
というフェルマーの小定理が導かれる。