概要
数列について、隣接
項間の漸化式および初期条件(第
項までの数列の値)が与えられた時に
を高速に求める方法。言い換えると、
を
で表現する方法。
内容
前提の確認
任意のについて、隣接
項間の漸化式が
で与えられているとする。このとき、
となる係数を、
で表すことが最終的なゴールである。ここで、任意の0以上の整数
について
となることを言及しておく。
(A)
の関係
さて、について考えていくと
となるから、
という関係式を導くことができた。
(B)
の関係
次にについて考えてみると
となるから
という関係式を導くことができた。
解法
(A)と(B)の漸化式を使い、を
で表すために、以下のようなステップで
の計算量で求めることができる。ここで、基本的には現在の値が奇数の時は(A)、偶数の場合は(B)を使って遷移させることになるが、値が
を下回った場合は常に(A)を使って遷移させることに注意。
、
の場合の遷移の例
計算量
(A)の1回あたりの計算量はであり、(B)の1回あたりの計算量は
である。
から
まで減らしていくステップで、(A)は
回、(B)は
回なので、合わせて
である。