楕円におけるパラメータの定義
楕円軌道の軌道面を表すパラメータ
昇降点赤経
起動傾斜角度
近地点引数 楕円の長軸が軌道面のうちどの方向にあるかを規定する
楕円の形状を表すパラメータ
長軸
離心率
楕円軌道における位置を表すパラメータ
- 真近点角
解くべき方程式
にある衛星から対象物までの距離の測定結果が得られたとする。対象物の座標を求めたい。 方程式は
である。非線形方程式なので解析的に解くのは難しいので、初期値から収束させる方法で解を探索する。初期解をし、この位置において得られるはずの測定距離をとすると
は実際の測定結果とは差分があるはずなので
が求まる。一方
この線形方程式を解いてが求まるので、これで初期解を更新できる。このステップを繰り返すことで厳密解に近い解を得ることができる。
エポック時刻からのずれの補正
受信したメッセージの時刻は、エポック時刻を基準とした二次の補正量が必要となる。すなわち、真の時刻と観測したメッセージの時刻[t^{measure}]の間には
という関係式がある。補正係数は受信メッセージに含まれる。
メモ
初期化時に衛星探索をしやすいように、各衛星のGPSメッセージに全ての衛星の位置情報が含まれる。
電波が電離層を通過する時に電子密度に比例して遅延(電離層遅延)が発生する 。遅延量はアップルトンハートリーの公式で計算され、メッセージには補正係数が含まれる。